スキップしてメイン コンテンツに移動

Moto E(XT1021)のブートローダーをアンロックする

こんばんは、今日はMoto Eのブートローダーアンロックについて書きたいと思います。Motorolaは自社の端末に対するブートローダーアンロックの方法を公開しているメーカーなので、比較的簡単な手順でブートローダーをアンロックすることが可能です。

なお、ブートローダーのアンロックを実行すると端末のデータが初期化される上にメーカーの保証対象外となりますので、自己責任でお願いします。

Android SDKのインストール

まずはPCにAndroid SDKをインストールします。
ちなみに前回の記事でインストールしたMotorola Device Managerをまだインストールしていない場合はインストールしておいてください。



Android SDKのサイトにアクセスしてDOWNLOAD ANDROID STUDIOをクリックします。

利用規約が表示されるので、I have read and agree~にチェックを入れて、DOWNLOAD ANDROID STUDIO FOR WINDOWSをクリックするとインストーラーのダウンロードが始まります。


インストーラーを起動して、Nextをクリックします。


Java Depelopment Kit(JDK)の場所を指定しなければいけないのですが自分のPCにはJDKが入っていないので、下のjdk07u67-windows-x64.exeをクリックしてJDKをインストールしました。


JDKをインストールしたらNextをクリックします。


次にインストールするコンポーネンツを選択します。自分はせっかくなのですべてインストールしましたが、ブートローダーのアンロックをする分にはAndroid SDKだけでも問題ないと思います。


規約が表示されるのでI Agreeをクリックします。


Android SDKのインストール先を指定してNextをクリックします。
インストール先を変更すると後々面倒なので、よっぽどの理由がなければデフォルトでいいと思います。


Androidエミュレーターが使用するRAMの大きさを指定します(たぶん)。
先ほどの画面でAndroid SDKだけをインストールする設定にした場合は出てこないと思いませんが、デフォルトのままでNextをクリックします。


スタートメニューへの登録とショートカットの作成を確認してInstallをクリックします。


インストールが始まったらしばらく待ちます。


インストールが完了したらNextをクリックします。


今は特に用がないのでStart Android Studioのチェックを外し、Finishをクリックします。

デバイスIDを入手する

Android SDKとMotorola Device Managerの準備ができたら、次はデバイスIDの入手です。

Moto Eの「電源ボタン」と「音量を下げる」ボタンを同時に押して、PCに接続します。


こんな画面が表示されたらブートローダーに入ることができています。

そのままPCとMoto Eが接続された状態でコマンドプロンプトを開き、Android SDKがインストールされたフォルダのplatform-toolsフォルダに移動します。


Android SDKのインストール先がデフォルトのままなら「cd C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Android\sdk\platform-tools」と打ち込んでください。

次に「fastboot oem get_unlock_data」と打ち込んでください。


すると5行のデバイスIDが生成されるのでこれをコマンドプロンプト上で範囲指定し、 コピーします(コピーは範囲指定した状態でCtrl+C)。

アンロックキーを入手する

Moto Eのブートローダーをアンロックするためには先ほど入手したデバイスIDを使ってブートローダーのアンロックキーを入手しなければいけないのですが、そのためには必ずMotorolaのアンロック用ページを通す必要があります。


Motorolaのアンロック用ページにアクセスし、ページ下部のPROCEED ANYWAYをクリックします。


Motorolaへのログインを求められますが、普通はMotorolaのサービスにGoogleアカウントを登録していると思うので、それと同じGoogleアカウントでログインするのが楽だと思います。


ここで先ほどコピーしたデバイスIDをテキストエディタなどで1行の文字列にまとめ、ページ中部にあるMAKE SURE YOUR DEVICE IS UNLOCKABLEのフォームに貼り付けます(スクショの文字列はページのExample Device IDです)。



その下のGET YOUR UNLOCK KEYの部分に規約が書かれているので、YESにチェックを入れてRequest Unlock Keyをクリックします。


ブラウザ上で確認のメッセージが出てきますがOKをクリックします。 


ここでコマンドプロンプトに戻って「fastboot devices」と打ち込んでください。このコマンドで出てくる文字列がブートローダーのアンロックキーです。


次に「fastboot oem unlock アンロックキー」(アンロックキーはfastboot devicesで出てきた文字列)と打ち込んでください。
コマンドプロンプトのスクショでは何度か間違った形跡がありますが、fastboot devicesで出てきたアンロックキーを打ち込めばブートローダーがアンロックできる…はずです。


もしfastboot devicesで出てきたアンロックキーを打ち込んでもOEM unlock failure!と表示される場合は、Motorolaに登録しているメールアドレスにアンロックキーが送られているので、そちらを打ち込んでみてください。



自分は最終的にメールで送られてきたアンロックキーを打ち込んでブートローダーのアンロックに成功しました。
コマンドプロンプトにUnlock completed! Wait to rebootと表示されてMoto Eが再起動したら成功です。


Moto E(XT1021)は現在日本ではかなり入手困難な端末ですが、先ほど調べてみたらMotorolaの日本向けモデル、RAZR Mが結構面白そうな値段になっていました(残念ながら日本向けなので今回のような手順でブートローダーアンロックをすることは困難ですが…)。同じくMotorolaのNexus6はまだまだ高嶺の花といった感じです。

コメント

このブログの人気の投稿

OneDriveで同期したいフォルダを選択する裏技

こんばんは、今日はOneDriveで同期したいフォルダを選択する裏技について書きます。 Windows10ではOneDriveがOSレベルで統合されていて、無料で15GBのオンラインストレージが利用できます。 従ってこれを活用しない手はないわけですが、残念なことにOneDriveは同期するオフラインフォルダを複数選択することができません。 そこで、複数のフォルダを自動で同期するために「robocopyコマンドを使ってOneDriveフォルダに同期したいフォルダをミラーリングしよう」というのがこの裏技です。 ミラーリング例~robocopyコマンドのバッチ化   今回は例として D:\Data\Music の FLAC フォルダだけを OneDrive\Private\Music\FLAC にミラーリングしたいと思います。 では、まず最初にrobocopyコマンドを用意します。 今回は「 robocopy "D:\Data\Music\FLAC" "C:\Users\ユーザー名\OneDrive\Private\Music\FLAC" /E /R:0 /XJD /XJF 」というコマンドを使用しますが、ミラーリング元とOneDriveフォルダのパスはそれぞれの環境に合わせて書き換えてください。 robocopyコマンドの解説は amaoto-logさんの記事 がわかりやすいので、ぜひ参考にしてください。 コマンドプロンプトからrobocopyコマンドを実行して、ファイルが正常に同期されたら成功です。 同期に使用したコマンドをテキストエディタから.bat形式で保存して、バッチファイルを作成してください。 ミラーリング例~バッチのスケジューリング バッチファイルを作成したら、次はファイルのミラーリングをスケジュールします。 まずはタスクスケジューラーを開いてください。Windows10なら「WebとWindowsを検索」ボックスにタスクスケジューラーと打ち込めば出てきます。 タスクスケジューラーが起動したら、タスクスケジュールライブラリを右クリックし、タスクの作成をクリックします。 今回は「起動時にミラーリングを実行し、以後1時間おきにミラーリングを実行する」...

HP Pavilion dv7(2010年冬モデル)の分解②

こんばんは、今日は先日に引き続きPavilion dv7の分解(モニタ取り外し)について書きたいと思います。 先日のエントリー ではキーボードの取り外しまでを解説したので、今回はパームレストの取り外しからです。 まず、パームレストを取り外す前に光学ドライブを抜き出します。光学ドライブが途中で引っかかって抜き出せない場合は、マザーボード側のネジが外れているか再確認してください。 光学ドライブが抜き出せたら、隠れていたネジを外します。 次はいよいよパームレストの取り外しです。 隙間にピックを差し込んで、グイグイやっちゃってください。  途中でパームレスト側からケーブルが3本落ちているので、それぞれ キーボードのコネクタ と同じように外してください。 パームレストが外れるとこんな感じになります。 ここまで分解すれば各種メンテナンスには不都合ないと思います。 マザーボード左上のシールを剥がしてコネクタを抜くと、ディスプレイが取り外せます。 今回の場合はヒンジが破損していたので必要ありませんでしたが、 ディスプレイを取り外す際にはヒンジ部のネジも外してください。 ちなみにディスプレイからは2本のケーブルが伸びています。 向かって左側から出ているのは映像伝達ケーブルなのですが、もう片方はWi-Fiのアンテナケーブルだと思います。 写真のようにマザーボード裏側で通信モジュール(?)らしきものに繋がっているので、これも外さないとディスプレイを取り外すことができません。 ただ、自分の場合はディスプレイを外した後に本体のみではWi-Fi通信ができなくなりました。 もしディスプレイを外して無線運用する予定のある方は、USBタイプのWi-Fiモジュールを購入された方がいいと思います。 メンテナンスが終わったら、元の状態に組み直します。 パームレストから伸びる3本のコネクタと、光学ドライブ裏のネジを忘れずに戻して組み上げてください。 これで今回の目的である「キーボード付きデスクトップ化」は成功しました。 もしdv7の分解に困っている方がいらっしゃったら、コメントにてご質問ください。 答えられる限りでお答えします。 ※このブログはどの記事にも「免責事項」を記述してい...

HP Pavilion dv7(2010年冬モデル)の分解①

こんばんは、今日はかねてからヒンジの破損で扱いに困っていた Pavilion dv7 の分解レポートです。 ちなみに2010年冬モデルのdv7は第1世代Core i5 460mとRadeon HD 5650を搭載する、今でも問題なく使用可能な17.3型ノートです。 しかし、排熱の問題でヒンジ部のパーツが破損してしまい、ディスプレイが傾いて開閉しづらい状況になっていました。 そこで、とりあえずディスプレイを取り外して キーボード一体型デスクトップ にしてしまおうと考えたのです。 早速分解ですが、dv7の分解にあたっては Moto E を分解した際 のように特殊なドライバーは必要ありません。 普通にセットで売っているようなプラスドライバーが中小2本あれば大丈夫です。 まずは本体裏のネジをすべて外します。 HDDやメモリにアクセスする蓋は少し外れにくいですが、ピックを使いながら丁寧にツメを外していけば開きます。 蓋が開いたら、見える範囲にあるすべてのネジを外します。 HDDもコネクタを抜いてマザーボードから取り外してください。 最後にキーボードのマークがついたネジを外し、キーボードのリリーススイッチ(写真忘れました)を動かしてキーボードを取り外します。 キーボードの端子は引き抜かずに、コネクタを起こせば外れます。dv7のマザーボードに採用されているコネクタはほとんどがこのタイプです。 次回の記事 ではパームレストを取り外します。 ちなみにディスプレイを取り外すと映像の確認には外部ディスプレイが必要なのですが、もし(自分のように)PCモニタを持っていない方はHDMIケーブルでテレビに接続することもできます。 HDMIケーブルは家電量販店で買うと高いですが、Amazonベーシックなら激安です。