先日の記事でも少し触れた4つの撮影モード「プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出」のうち、プログラムAEを除いた3つの撮影モードについてもう少しだけ掘り下げたいと思います。 まず最初に、露出というのはイメージセンサーにどれだけの光を当てるかを決めるパラメーターで、露光量が多いほど明るい写真に、露光量が少ないほど暗い写真になります。 そしてその露出を決めるのが大きく2つのパラメーター、 シャッター速度 と 絞り です。 それぞれシャッター速度が速いほど暗く、シャッター速度が遅いほど明るく。絞り値が大きいほど暗く、絞り値が小さいほど明るくなります。 その上で、たとえば 速いシャッター速度で明るい写真が撮りたい といった場合には シャッター速度を速く 、 絞り値を小さく してやる必要があります。 ですが 優先AE や マニュアル露出 を持たないカメラの場合は、カメラが 適正な明るさだけ を判断してシャッター速度と絞り値を設定してくれるために、 速いシャッター速度で といった注文の写真は撮れないことになります。 なので、 速いシャッター速度で明るい写真が撮りたい 場合には シャッター速度優先AE で速いシャッター速度を設定し、それに合わせた絞り値をカメラに判断させる必要があるわけです。 絞り優先AEも同じで、 背景までくっきり写る明るい写真が撮りたい という場合には 絞り優先AE で大きい絞り値を指定し、それに合わせたシャッター速度をカメラに判断させればいいのです。 最後のマニュアル露出というのはカメラの判断に頼らず、シャッター速度と絞り値をカメラマンが決める方式です。 これら3つの撮影モードがあることで写真撮影における表現の幅はグッと広がります。